昭和に生まれた可愛いスイーツ “たぬきケーキ”とは?
ツンとした鼻に、どこかとぼけたようなつぶらな目。たぬきケーキは昭和40~50年代に流行したお菓子です。懐かしいバタークリームをスポンジに絞り、チョコレートでコーティング。たぬきの顔をつけた可愛らしいスイーツです。名古屋市瑞穂区で70年以上続く「お菓子工房オランダ」では創業当時からたぬきケーキを作り続けています。
“バタークリーム離れ”で作るお店が激減
しかし、このたぬきケーキは時代と共に作るお店が激減。その理由のひとつとして考えられているのは、たぬきケーキの特徴でもあるバタークリーム。昭和40年頃には定番だったバタークリームですが、口どけがよく甘みの強い生クリームや、ふわふわ食感のムースが登場し、ケーキの主流に。“バタークリーム離れ”で次第に作るお店が減ってしまったといわれています。
“洋菓子界の絶滅危惧種”から人気復活
こうして“洋菓子界の絶滅危惧種”となったたぬきケーキですが、近頃のSNSの台頭で、その可愛らしいビジュアルが注目されるようになり、再びブームが到来。全国各地に残るたぬきケーキを“捕獲”するのが密かなブームになっているんです。
全国へたぬきケーキを届けたい
「オランダ」にも全国から「発送して欲しい」という声が多く届くようになりましたが、繊細なたぬきケーキを輸送するのが難しく、店頭でしか販売できませんでした。そこで、3代目のオーナーパティシエ伊與田さんは「たぬきケーキを全国の皆様に届けたい」と一念発起。たぬきケーキの形を崩さずに配送できる専用のケースを開発するためクラウドファンディングで資金を募り、見事に達成しました。
たぬきケーキ界のイケメン? 新たな仲間も登場
たぬきケーキの顔ってどんな風に作られているか知っていますか?実はバタークリームをチョコレートでコーティングした後、チョコが固まらないうちに2本の指でキュッとつまんで目と鼻を作っているんです。表情のつけ方はお店ごとに違い、それぞれ個性が出るのも“捕獲”をしているファンの楽しみ。いわゆる“ブサカワ”なたぬきも人気ですが、「オランダ」のたぬきは、ツンとした鼻に、クリッと整った目で“イケメン”と評判です。
さらに、基本のチョコレートに加えて、いちご・抹茶・レモン・モカの味が登場し、新たな仲間が増えました。5色のたぬきケーキが揃うのは全国でもかなりレアです。
BRAND STORYブランドストーリー
お菓子工房オランダ
昭和から愛される「たぬきケーキ」を全国へお届け
名古屋市で70年以上続く老舗の洋菓子店。素材をいかした季節のケーキや焼き菓子など、地元で長く愛されている名店です。なかでも看板商品の「たぬきケーキ」は、ツンとした鼻に大きな目で「可愛い」「イケメン」と評判です。全国でもあまり多くない、貴重な「たぬきケーキ」を全国へお届けします。
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