時代を超えて受け継がれるカステーラの原型
城下町に今も伝わる江戸時代の製法
岐阜県恵那市岩村町。歴史情緒あふれる町並みを歩けば、ふんわり漂う甘い香り。この町には「岩村カステーラ」と呼ばれる名物があります。
江戸時代、岩村藩の御殿医が医学を学ぶため長崎を訪れた際、オランダ人から教わった製法を岩村へ持ち帰り、城下の人々に伝授したとされ、岩村では今でも3軒のお店が当時の製法を守りカステーラを作り続けています。
日本のカステーラのルーツを味わう
日本ではじめにカステーラが伝来した長崎では、明治以降に水あめやザラメを使い、大きな型で焼く製法へと変化しましたが、山深い岩村では起源の製法が変わることなく受け継がれました。「日本のカステラのルーツ」とも称される、大変貴重な郷土菓子です。
一本一本、銅型で焼き上げ
かめやでは国産の良質な材料にこわだわり、卵・小麦粉・砂糖・はちみつなどの原料を石臼のすり鉢でよく練り、一本一本銅型に入れて上下を加熱して焼き上げ。手間はかかりますが、当時の素朴さを守りながら毎朝丹精込めて作られています。上品な甘さと、どこか懐かしい味わいをお楽しみ下さい。
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