桃山時代創業 殿様も愛した伝統和菓子
タルトのような不思議なカタチ
一見、タルトのようにも見えますが、実は誕生から450年という長い歴史を持つ和菓子。サクサクの最中に羊羹を流し込み、その表面を糖蜜でコーティングした「老伴(おいのとも)」。江戸時代、お伊勢参りの宿場町として栄え、数々の豪商達を生み出した、三重県松阪市にある「柳屋奉善」の看板商品です。
名前の由来は白楽天の詩集
創業は安土桃山時代。近江の国、現在の滋賀県日野町で店を構え、その地を統治していた蒲生氏の御用菓子司として仕えた後、伊勢の国を治めることとなった蒲生の殿様とともに居を移し、松阪で商いを始めます。「老伴」が作られたのは初代の頃から。松阪に転居した後に、松阪の豪商であり、茶人でもあった三井高敏氏が白楽天の詩集の中から「老伴」の二字を取って命名したと伝えられています。
日の丸や太陽を現す 真紅の羊羹
円形の最中に入った鮮やかな紅色の羊羹。白手亡豆の羊羹を紅麹で染めており、その姿は“日の丸”や“太陽”を現しているそう。まわりを囲む最中はおせんべいのように固めに焼かれていて、水分を帯びた羊羹を流し込んでも湿らない工夫がなされています。羊羹のコクのある甘さと最中の香ばしさが一度に味わえる珍しい和菓子です。
模様に込められた 幸せのおすそわけ
最中の裏に記された独特な模様。中央に幸せを運ぶとされるコウノトリが翼を広げ、その横には「延」と「年」の古代文字。これは初代が習字の硯石にしていた古代中国の瓦にあった「飛鴻延年」と呼ばれる紋様からヒントを得たもの。“幸せのおすそわけ”をしながら、大切な人とともに食べてほしい…。そんな願いが込められています。
松阪生まれの名品とコラボ
初代が考案した伝統の「真紅」に加え、ご近所にある大正時代創業の老舗蜂蜜店「松治郎の舗」の蜂蜜を使った「黄金」や神宮司庁御用達の老舗茶舗「老松園」の高級抹茶を使った「松葉」も登場。松阪生まれの名品とのコラボ商品にも注目です。
紅麹で赤く染められた手亡豆の羊羹で「日の丸」を表現しました。最中には「延年」の文字が、その中央に幸せを運ぶといわれる「鴻(おおとり)」が描かれ、幸福と長寿を表現した縁起のいいお菓子です。「敬老の日」や「還暦祝い」はもちろん、お祝い事の贈り物として喜ばれます。 フライパンや網焼きで最中の面を下にしてのせ、下火で5分ほど炙ると最中がサクサクと香ばしくなり、羊羹との食感のコントラストがよりお楽しみいただけます。
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