凜とした美しさに見惚れる 正統派羊羹
往年のファンも多い 麗しさと味わい
しっかりと角が立ち、凛とした中に艶やかさをたたえる「御菓子所 絹与」の羊羹。その研ぎ澄まされた美しさと口溶けやわらかで上品な甘さに、「親の代から羊羹はここに決めている」という往年のファンや、「手土産には間違いない品」と太鼓判を押すお客様が後を絶ちません。
江戸の頃からの製法と味を受け継ぐ
創業280有余年。江戸時代には吉田藩に製糖を命ぜられた歴史があり、五摂家のひとつ、鷹司宮家から御菓子司のお許しを得るなど、古くからその味には定評があります。そんな江戸の頃から代々、製法をほとんど変えていないのが、看板商品でもある練り羊羹です。
豆の顔を見ながら餡を炊く
北海道産の小豆を炊くことから始まる羊羹づくり。代々大切にしているのは“豆の顔を見る”こと。豆の様子を観察しながら店主自らが豆を炊くのが、この店の信条。渋みのもとになるアクを丁寧に取り除きながら、餡のもとになる漉し粉にするまで、丸一日もかかるそう。
心穏やかに 最もおいしい時を待つ
「火の扱いには作り手の心が出る」と先代から教わった十代目の杉浦隆仁さん。練りの際には釜から離れず、火加減を細やかに調整。心を穏やかに、ふつふつという泡の音を聞きながら、最もおいしいタイミングを見計らいます。その後、型に入れて3日から1週間ほどかけてゆっくりと固め、ようやく完成。1日わずか100本しかできない希少な品でもあります。
心ときめく 和の色彩美
小豆と和三盆を使った定番の品だけでなく、白大福豆を使った餡を紅白に染めあげた「久礼羽」や小豆羊羹と抹茶羊羹が一度に味わえる「常葉木」はその色彩美にも心ときめきます。江戸の頃から変わらぬ味は目上の方へのおもたせにも喜ばれるはず。
【今宵の友】 北海道産小豆に阿波産の和三盆糖を加え、独特の香りとコクのある甘さが特徴です。 【常葉木】 松の緑を表す抹茶羊かんと、阿波産の和三盆糖の小豆羊かんを流し分けて仕上げました。
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